星の森オートキャンプ場で【夏の星座観察】!天の川や流星を楽しもう!

 長野県売木村にある「星の森オートキャンプ場」は、標高1,200mに位置し、明かりが少なく星座観察を楽しむのにピッタリな場所です。

星座観察会を開催

「星の森オートキャンプ場」では「星座観察会」を開催しております。子どもたちと一緒に星空を見上げ、分かりやすく季節ごとの有名な星座を紹介していきます。

星座観察会の様子

観察会では、星座の見つけ方や季節ごとの星々の物語をご紹介します。さらに天体望遠鏡を使って惑星や星雲・星団の観察も行います。肉眼では見ることのできない、宇宙の世界をぜひ体験してみてください!

夏に観測できる星座は?

今回は、”キャンプをしながら南信州の夏の星空を楽しみたい”という方向けに、夏の星座観察についてご紹介したいと思います。夏の星空はとても魅力的です。ぜひこちらの記事を参考に星座観察をお楽しみください。

 

チェックポイント【夏の大三角、はくちょう座、こと座、わし座、さそり座、いて座、天の川】

黄道12星座【てんびん座:9/21~10/20、さそり座:10/21~11/20、いて座:11/21~12/20】

夏の星座と言えばすぐに七夕の星を思い浮かべますね。東の空高く、白く輝く明るい星、これがこと座の一等星「ベガ(織姫)」です。

 

また、その右下に、わし座の一等星「アルタイル(彦星)」があり、その間に天の川が流れています。1年に1度。7月7日の夜にだけデートが許された織姫と彦星ですが、実は一年中、星の位置は動きません。

 

七夕の星の左側には天の川の上に大きく翼を広げて横たわるはくちょう座が見えます。大きな翼と長い首が十字形に並んでいるので「北十字星」とも呼ばれます。はくちょうの尻尾にある明るい星が一等星「デネブ」です。

 

ベガ、アルタイル、デネブの一等星が作る三角形は「夏の大三角」と呼ばれており、夏の星座の中でも最大の見所です。

 

南の空に目をやると天の川がいっそう濃くなります。これは銀河系宇宙の中心部方向を見ているため、星の密集度が高く天の川も濃く見えるのです。

夏の星座

天の川から少し外れた右上に赤くて明るい星が見えます。これがさそり座の一等星「アンタレス」です。「アンタレス」は「火星に対抗する者」という意味であり、赤い火星とどちらが赤いかを競い合っているのです。「アンタレス」から左下にS字に並ぶ星がサソリのしっぽを形作っています。

 

さそり座の左下、天の川の中にいて座があります。ひしゃくの形をした「南斗六星」を見つけましょう。

流星群に心躍らせよう

夏は流れ星も多く飛びますが、ペルセウス座流星群の極大日(8/13)前後(11~14日)には特に多くの流れ星を見ることができます。8/13の21時過ぎから夜明け頃には1時間に30~40個の流れ星が飛ぶでしょう。ペルセウス座から四方八方に拡がって飛ぶので、全天のどこを見ていても構いません。

ペルセウス座流星群

星空に隠れた星雲・星団を見つけよう

この他、肉眼では見えないのですが、夏の星座には素晴らしい星雲・星団が隠れています。星座観察会の当日には天体望遠鏡を使ってこれらの神秘な宇宙を次々と紹介していきます。

はくちょう座:北アメリカ星雲
こと座環状星雲

星座観察会へ参加するには?

星の森オートキャンプ場での観察会などのイベント情報は、こちらでご案内しています。

ぜひチェックいただき、キャンプと合わせて星座観察をお楽しみください!

 

【執筆者紹介】

阿部求

南信州在住の地質学者

幼い頃に見た大彗星や皆既月食に感動し、子どもの頃から星空観測に没頭してきました。天体観測の他に化石や鉱物集めも大好きだったので趣味が仕事になり、今では地質学の専門家に。南信州の地質調査のかたわら、天気の良い日は夜な夜な天体観測に明け暮れています。