16 5月 2023 0 Comments お知らせ 「星の森オートキャンプ場」は名前のごとく『星がとってもきれいに見えるキャンプ場』です。標高1,200mの高原にあるので、周りの展望もよく、そして何よりも空気が澄んでいます。ですから夜は満天の星で、思わず歓声があふれてしまいそうです。キャンプの合間にぜひとも星空を見上げてください。 星座観察会を開催 「星の森オートキャンプ場」では「星座観察会」を開催しております。子どもたちと一緒に星空を見上げ、分かりやすく季節毎の有名な星座を紹介していきます。 星座観察会の様子 星座の探し方、星座にまつわるギリシャ神話、一等星の名前などもお話ししますので、星座を覚えていただけると思います。そして天体望遠鏡による惑星や星雲・星団の観察などもおこないます。四季折々で見える星座も変わっていきます。いろいろな季節に何度も足を運んでいただければ、たくさんの星座を覚え、星の名前も言えるようになり、やがては星空の達人になれると思います。星座観察会へのご参加を心よりお待ちいたします。 春に観測出来る星座は? それでは、春の星座観察の楽しみ方を紹介していきます。 見どころは、【北斗七星、春の大三角、春の大曲線】です。黄道12星座は、【かに座:6/21~7/20、しし座:7/21~8/20、おとめ座:8/21~9/20】を楽しむことができます。 春の星座は一言で表せば「雄大」でしょうか。星座としては目立たないのですが、ひとつひとつの星座がものすごく大きいのです。全天で一番大きい星座「うみへび座」、二番目に大きい「おとめ座」、三番目に大きい「おおぐま座」が春の夜空に拡がっています。 【おおぐま座】星の森オートキャンプ場で撮影 北斗七星を探してみよう それでは春の夜空を見上げてみましょう。まず、いちばん目立つのが北の空高く舞い上がる「北斗七星」ですね。「北斗七星」は水を汲むひしゃくの形をしています。ひしゃくの先端の2つの星の間隔を5倍伸ばした所に北極星があります。 春の星座 また、長い柄の最後から二つ目の星は「ミザール」という星ですが、二重星です。視力の良い人ならば星が2つに見えます。視力検査に挑戦してみましょう。 春の大曲線・春の大三角を見つけよう! 「北斗七星」の柄の部分を緩やかなカーブで伸ばしていくと「うしかい座」の一等星「アルクトゥルス」、更にその延長上には「おとめ座」の一等星「スピカ」が見えます。この緩やかなカーブを「春の大曲線」と呼びます。そして、「アルクトゥルス」、「スピカ」と「しし座」のしっぽに当たる「デネボラ」を結ぶときれいな正三角形になります。これを「春の大三角」と呼びます。 真上を眺めると「しし座」が見えます。「?」マークを左右逆にしたような形が見えるでしょう。これが獅子(ライオン)の頭になります。「しし座」と言えば11月中旬にある「しし座流星群」が有名ですね。しし座の隣には目立たない小さな星座ですが、「かに座」があります。 春の星座のポイントは【北斗七星、春の大三角、春の大曲線】この3つを覚えましょう。 春の星座に隠れた星雲・星団 肉眼では見えないのですが、春の星座には「ソンブレロ星雲」や「子持ち銀河」など、素晴らしい星雲・星団が隠れています。天体望遠鏡を用いて観察することが出来ます。 【おとめ座:ソンブレロ星雲】星の森オートキャンプ場で撮影 【りょうけん座:子持ち銀河】星の森オートキャンプ場で撮影 星座観察会の当日には天体望遠鏡を使ってこれらの神秘な宇宙を次々と紹介していきます。星の森オートキャンプ場にお越しの際は、是非とも星座観察会にご参加いただき、素晴らしい星空と神秘な宇宙を実際に見て、触れていただきたいと思います。 【オリオン座大星雲】星の森オートキャンプ場で撮影 星座観察会へ参加するには? 星の森オートキャンプ場での観察会などのイベント情報は、こちらでご案内しています。ぜひチェックいただき、キャンプと合わせて星座観察をお楽しみください! 【執筆者紹介】 阿部求南信州在住の地質学者幼い頃に見た大彗星や皆既月食に感動し、子どもの頃から星空観測に没頭してきました。天体観測の他に化石や鉱物集めも大好きだったので趣味が仕事になり、今では地質学の専門家に。南信州の地質調査のかたわら、天気の良い日は夜な夜な天体観測に明け暮れています。